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大樹寺の三門と総門を一直線につなぐと見える岡崎城



岡崎の大樹寺は徳川家の代々の将軍の位牌を納めている寺、
大樹寺境内に道路から近づくと室町時代に建てられた多宝塔が見えてくる。
(1535年建立の重要文化財)



ピョンピョンと突き出た。鳥の尾のような尾垂木がとても美しい。
桧皮葺きの屋根の質感も歴史を感じさせる情緒がある。



横目に見ながら通り過ぎると三門がどんと登場してくる。
見上げるほど大きな門で軒を支える組み物の連続も壮観だ。



この三門と総門を一直線に結んだ先に岡崎城が見えるはずと、
目を凝らしてみる。三門の中に総門が見える。
その中に岡崎城があるはずだ。なんだかロシアの人形のようだ。



岡崎城は家康のホームグラウンドと呼べる居城で、
江戸時代を築いた徳川家の本拠地である。




三門と総門の間には今は道路や幼稚園が横切っているため、
目を凝らしているとたまに人どおりや車に邪魔される。



それでも我慢して総門の中を見ると岡崎城らしきものが見える。
見えたかもしれない。程度に見えた。
最近目が悪くなってきたようだ。

境内にいる観光客の数も多いが、なぜかこのポイントは素通りしている。
最初から見えないから興味がないのだろうか。



三門と同時期に作られた鐘楼(しょうろう)も江戸時代はじめに作られた文化財
やはり軒裏のデザインや構造体が非常に秀逸なものだ。
三門が禅宗様、鐘楼が和様で作られている。



禅宗様は中国から伝わった様式が日本で進化したもの
特徴のひとつに花頭窓がある。
時代が新しいほうが末広がりにカーブする傾向がある。


(大樹寺多宝塔のかえるまた)

和様式は日本古来からの作り方で
特徴のひとつに梁と梁の間に蟇股(かえるまた)がある。
新しい時代のものは装飾が多い。


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