愛知県稲沢市性海寺、穴場スポットはあじさいの名所
愛知県稲沢市の性海寺を訪ねてみる。
別名あじさい寺と呼ばれ季節にはあじさいが楽しめる公園に囲まれている。
6月にはうってつけの古寺である。

山門は江戸時代に建てられたもので風情がある。
山門脇のたて札にははおびただしい文化財が列記され、
この寺の歴史遺産の多さを物語る。
門をくぐって境内に入ると息を呑むような空間に包まれた。
私は心の中の喜びを感じながら噛みしめるように歩いた。
境内にある多宝塔や本堂をはじめちりばめられた建築たちは
とてつもなく愛想のよい美しい姿だった。
門をくぐってすぐのところではそこの抜けたひしゃくがたくさんおいてあった。
耳の病気にごりやくがあるようである。
寺の歴史は古く810年平安京の時代に空海によって
愛染明王を本尊として創建されたとされる。
多宝塔は室町時代の建築
小ぶりなよさがあり見た目に歴史の感じられる建築である。
本堂は江戸時代の建築で唐破風がとても美しい。
破風というのは軒先端の部分で、唐破風は曲線を描いているのが特徴。
多くのお寺の屋根に用いられる。
内部には鎌倉時代の材料も使われている。
境内脇に古墳公園がありそこを少し登って上から境内を見ると、
はるか昔の世界が開けていて時間旅行をしたような気分。
境内には口コミかなにかで参拝された方がちらほらいらしたが、
だれも古墳の上には登らずに帰ってしまった。
公園内はあじさいの季節が見ごろであるが、
それ以外の季節でも十分に美しいのでぜひ上からも見てほしい。
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